ポリエチレンガイドPOLYETHYLENE GUIDE
ハーモレックス™ NF465Aは、インフレーションフィルム加工メーカーの皆様の様々なニーズに応えるために開発されました。
これらの背景を踏まえ、ハーモレックス™ NF465Aは環境に優しく、効率的で高品質なフィルムの生産を可能にする材料として開発されました。
当社独自の気相法製造技術で生産されたハーモレックス™は高強度、低溶出性といった特長を有しています。その中でも NF465A には、さらに以下の特長があります。
ハーモレックス™ NF465Aは、以下のようなフィルム用途での使用が期待されます。
ハーモレックス™ NF465Aは、高い流動性と高い溶融張力を両立させており、高速成形でも安定した成形が可能です。これにより、生産効率が向上します。さらに、成形機立ち上げ後は、バブルの揺動のような 成形トラブルが少なく 、製造ラインの停止を最小限に抑えることができます。
ハーモレックス™ NF465Aは、従来のインフレーション成形向けのハーモレックス™ NF366Aよりも電力使用量を抑えた成形が可能です。これにより、製造コストの削減と環境負荷の低減を実現します。
ハーモレックス™ NF465Aは、アンチブロッキング剤やスリップ剤を使用しなくても良好な耐ブロッキング性を示すフィルムの成形が可能です。これにより、製品製造上でのコストを削減できます。具体的には、マスターバッチの使用量を減らすことで、原材料費の削減が可能となり、全体的な製造コストの低減に寄与します。また、マスターバッチの減量により、製造プロセスが簡素化され、効率が向上するため、さらなるコスト削減が期待できます。
ハーモレックス™ NF465Aは、成形時の設定温度低下可能な樹脂です。特に、ハーモレックス™ NF366Aと比較して20 ℃低い温度でもインフレーションフィルム成形時のせん断速度領域で溶融粘度が低く、ヒーター電力を削減できます。また、他社メタロセンLL樹脂(密度:0.920 g/cm3、MFR:1.9 g/10 min)と比較しても10 ℃低い温度で同程度の溶融粘度を実現しており、エネルギーコストの削減に貢献します。
単層インフレ成形フィルム
ハーモレックス™ NF465Aの単層フィルムは以下のような優れた特性を有しております。
ハーモレックス™ NF465Aの単層インフレフィルムは、見た目の美しさと機能性を兼ね備えたフィルムで、さまざまな用途において優れたパフォーマンスを発揮します。
多層インフレ成形フィルム
ハーモレックス™ NF465Aを多層フィルムに用いると、その優れた押出特性から、以下の特徴を発揮します。
[フィルム構成例]
高透明: 外層) UF421※/NF465A/UF421 (内層
高強度: 外層) NF366A/NF465A/NF366A (内層
※ ノバテック™ LL UF421 (密度 0.926 g/cm3、MFR 0.9 g/10 min)
ハーモレックス™ NF465Aは、その優れた特性により、さまざまな用途に適用できます。高強度、低溶出性といった基本特性に加え、低フィッシュアイ(FE)、高吐出可能・省エネルギー、高い成形安定性、アンチブロッキング剤フリー可能、成形時の設定温度低下可能といった特長を持つため、多くの分野での利用が期待されます。
特に、シーラントフィルムや汎用包装材としての用途では、その高い性能が発揮され、製品の品質向上と製造コストの削減が実現します。また、環境への配慮が求められる現代において、製品ロスの低減を可能にする優れた成形安定性 や省エネルギーでの成形が可能な点は、大きなメリットとなります。
ハーモレックス™ NF465Aは、今後より多くの分野でご利用いただき、その優れた特性によって、持続可能な社会の実現に貢献します。さらに詳しい情報についてご希望の場合、お気軽にお問い合わせください。
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